September 25, 2026
ヨーロッパ最大のPropTechイベントでの2日間
ヨーロッパ最大の不動産テックイベントに参加した2日間、ある一つのテーマが繰り返し浮上していました。それは、AIをめぐる議論が急速に成熟しているということです。
9月9日と10日、私はロンドンのインターコンチネンタル・ロンドン・ザ・O2で開催されたヨーロッパ最大の不動産テックイベント「PropTech Connect」に参加しました。このイベントには、6,000人以上のエグゼクティブ、400人以上の登壇者、2,500社以上の企業が集結しました。
2日間を終えて、いくつか際立っていた点があります。
成長の兆しと、進むべき方向への模索
展示会場には、成長段階にある企業や不動産イノベーターによるデジタル化プロジェクト、エネルギー関連のスタートアップ、スマートビルディングプラットフォームなどがひしめき合い、会場の熱気は本物でした。CEOの展望、AI時代に勝つ企業の特性、世界市場と規制の変化、そしてオペレーショナル・リアルエステート(実務不動産)といったセッションを通じて私が最も強く感じたのは、業界の変化の速さと、それに対する人々の率直な姿勢です。ほぼすべての会話でAIが話題に上りましたが、同時に「価値の連鎖の最前線に立つのは、依然として人間とその才能である」という認識が常に共有されていました。長期的に成功すると見込まれる企業は、AIを人間の代替物ではなく、人を支えるためのレバーとして活用している企業です。クライアントは、取引相手のビジネスに依然として人間味を求めているのです。
問いの成熟
人々と話をしていて最も気づかされたのは、議論の質が変わったことです。1〜2年前は「AIで何ができるか?」という問いが主流でしたが、今年はより地に足のついた、異なる雰囲気を感じました。繰り返し耳にしたのは、「新しいAIツールを導入する前に、根本的な課題を解決すべきではないか?」という問いです。断片化されたデータ、連携していないシステム、戦略なきまま導入されたツール。今求められているのは、単なるソリューションの追加ではなく、企業がすでに保有している技術やデータを実際に機能させることなのです。
Diroxが果たす役割
まさにそのギャップを埋めることこそ、Diroxのようなスタジオの存在意義です。私たちは単一のAI機能を売るのではなく、業界を問わず、AI(およびその他の技術)を実際に活用可能にするためのカスタムソフトウェアやデジタル基盤の構築を支援しています。現在、不動産業界は私たちの主要市場ではありませんが、各セッションで語られていた「システム間の断絶」「準備不足のデータ」「実行を伴わない戦略」といった課題は、私たちが日々あらゆる業界で解決している問題そのものです。これは非常に重要なシグナルであり、今後注目すべき領域だと確信しています。
今回の収穫
この2日間で得た最大の気づきは、市場が成熟しつつあるということです。AIが理論上何ができるかという期待先行の議論から、実際にAIを機能させるために必要な基盤整備や、それを扱う人材の重要性といった、より現実的な議論へとシフトしています。これはDiroxにとって追い風です。まさに私たちが最も得意とする領域だからです。新たな人脈を得ただけでなく、「デジタルトランスフォーメーションのパートナー」という役割が、既存の枠を超えてより広い業界で求められているという確信を深めることができました。





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